息を吐くのだって詩だと初回講義で教授が言っていた。 私は不勉強な学生だったので、それ以降の講義は受けなかった。 そんな習わずの歌だから、ところどころグロテスク。 暮れ迫り 蝉姦しく蝉を呼ぶ 夏を過ぎゆく 人は寂しい 母として誰かの赤子抱くよりは …
7日目で蝉は死んでしまうし、7本の向日葵は密かな恋の暗示らしい。幸運の数字と夏が合わさると、何故だか寂しい。 そもそも夏の終わりも、真夏の夕暮れもなんとも心細い気もする。 案外夏は寂しい季節なのだ。 それどころか人生のいかなる時だって寂しい。 …
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